しょうこの履歴書① 〜オーストラリアの大空が、私を海へ誘った〜

しょうこの履歴書① 〜オーストラリアの大空が、私を海へ誘った〜

クルーズ船のデッキに立ち
どこまでも続く水平線を眺めていると
なぜか懐かしいような気持ちが沸き起こる。

今回のクルーズリトリートを振り返りながら。
参加してくれた方々の子どものような
笑顔、涙、「来てよかった」「また乗りたい」という言葉。

その余韻がまだ胸の中に残っている。

——どうして、海の上にいるとこんなに伸びやかになれるのだろう。

ふと、そんな問いが浮かんだ。

波の音に包まれながら、記憶がゆっくりと遡っていった。

9歳の春。
当時、三井物産の商社マンだった父の転勤で
私は初めて飛行機に乗ることになった。

行き先は、オーストラリアの西側、西オーストラリア州のパース。

初めて降り立ったその場所で、姉と二人で近所を散歩した。
目の前に公園があったので、そのまま入って行った。
そうすると、突然目の前に現れたのは・・

どこまでも続く青々とした芝生
突き抜けるような大きく広い青い空

日本では見たことのない、その広大な景色に、私はしばらく言葉を失った。

その後、入ることになったのは現地の女子校だった。
グレーとブルーの制服が、なんとも可愛らしかった。

学校中を見渡しても、アジア人は私と姉
そしてもう一人の三人だけ!

それでも、いじめもなく
気がつけば友達ができて、
一緒に遊んで、ホームパーティーをしたり、
いつの間にか英語で話していた。

子どもって、すごいな、と今でも思う。


パースでは2年半過ごし、小学校6年生の秋に日本に帰ってきた。

日本に帰ってきたとき、友達たちは修学旅行の話で盛り上がっていた。
6年生の春にみんなで行く修学旅行。
「洋上小学校」と呼ばれる——クルーズ船の旅。

私は、ちょうどパースにいたので、行けなかった修学旅行。

みんなの話についていけなくても
特に残念とは思っていなかった。
少なくとも、そのつもりだった。

でも、きっと心のどこかに、小さな種が落ちていたのだと思う。

いつか、私も海の上で仲間と語り合いたい。

あの時の、こんな思いが私の心の奥底に芽生えたのかもしれない。



コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です