しょうこの履歴書④ 私を外資系証券会社へと誘ったのは、たった一本の電話だった

こんにちは。千葉祥子です。
しょうこの履歴書シリーズも4回目となりました。
今回は、私がどういうきっかけで、新卒で外資系証券会社のリーマン・ブラザーズに入ったか。そんなストーリーを振り返ります。
2025年12月に出版した『奪われない!お金を守る7つの習慣』。
実は、この本は、学生時代に受け取ったある「一本の電話」がなかったら生まれなかったのです。
ニューヨークでデザイナーになる、それだけが夢だった
大学生の頃の私は、洋服を作ることに夢中でした。
自分でデザイン画を描いて、生地を選び、パターンを引いて、縫製することで、本当に自分が欲しい服を作って着る。
それが楽しくて、楽しくて仕方なかったのです。
大学は青山学院の英米文学科だったので、大学の授業とは別に家の近所に住んでいたデザイナーさんに弟子入りして、直接指導を受けていました✨
大学を卒業した後は、ニューヨークにある名門「FIT(ファッション工科大学)」の大学院へ留学する準備を、着々と進めていました。
就職活動をする気は、全くありませんでした😅
ファッション誌を穴が開くほど眺め、隅々まで読み
自分だったらどのようなデザインにするか、など妄想を膨らませてばかりいました。不思議なくらい将来への不安を感じることもなかったのです。
そして、大学3年生の春休み、ニューヨークへ留学先の下見にまで行き、心を躍らせながら帰国した、まさにその直後のことです。
一本の電話が、すべてを変えた
家の電話が鳴ったので出てみると(当時は携帯のない時代でした!)
私がアルバイトをしていたアパレルメーカーからでした。
「実は、うちの会社は倒産しました。
なので、明日から来なくていいよ。
未払いのアルバイト代は、ここに電話して払い出してもらってください」
そういう事務的な電話でした。
私は、メモを取った電話番号をみながら、意味がわからずにいました。
その次の瞬間、頭をよぎったのは
「倒産ということは、あそこで正社員として働いていた人はどうなっちゃうんだろう。そのご家族は??」
ということでした。
私のアルバイト代なんて、家族を支えている人に比べたら微々たるもの。
そのまま電話番号を書いたメモは捨てて、連絡はしないで一人考えました。
次に私の脳裏をよぎったのは・・
「この業界は危ないのではないか」
という声でした。
好きな業界だけれども、もしかしたらお金も稼がずに留学する前に、自分でお金を稼いでから好きな道に進んだ方がいいのではないか・・と。
温室育ちだった私が、初めて「社会は怖いんだ」と、リアルにおそれを感じた瞬間でした。
私はその日から、大学を卒業したらまず仕事をしよう、と方向性を真反対に振り切ったのでした。
会社選びの基準は、たったひとつ
「お給料が良いところ」
好きなことを後回しにしたことで
就職先を探す基準は「稼げるか」ただそれだけになりました。
その頃の私には、
お金といえば金融
金融といえば銀行か証券。
テレビのニュースでよく耳にしていた
「日経平均」とか、「株価」とか
証券会社の方が面白そう!
子どもの頃オーストラリアに住んでいたおかげで
英語も話せたので「英語が役に立ちそう」という単純な理由で
外資系証券会社の門を叩きました。
そして、気がついたら就職活動を開始してたった1ヶ月!
5月には、リーマンブラザーズ、そしてバークレイズという
証券会社から内定をいただいていました。
こうして、私は金融の知識も経験も何もないまま、
外資系金融の世界へ飛び込むことになったのです。
新卒で入社した会社は、今となっては
「リーマンショック」で世界を揺るがせた
リーマン・ブラザーズ💦
リーマンに決めた理由は「3ヶ月間のニューヨーク研修」
に行けるという話だったから。
(実際には、その研修へは行けなかったのですが😅)
すべての点は、繋がっていた
あの時、アルバイト先が倒産していなければ・・
私は留学して、ファッションの道へ行っていたかもしれません。
「ファッションの夢はもういいのですか?」
そう聞かれることも、よくありました。
実際、私のファッションに対する夢は、別の形で叶ったのですが、
それはまた別の機会にお話しますね✨
でも今振り返って、こう思うのです。
デザイナーの道を選んでいても、証券会社を選んだとしても
どちらでも、それぞれに素晴らしい出会いや学びがある。
それはそれで後悔のない人生だったのではないかな、と。
どちらを選んでも、良いことも大変なことも、必ずある。
人生に「正解の道」という確固たるものはなくて
自分が選んだ道を、自分の道として走り切る。
それが大切なのではないかと、今はそう思っています。
外資系の世界で出会った、上司や仲間たち
世界的企業にいて学んだこと、かなりドキッとするような体験。
夢中になって走った日々は、誰にも奪われることのない
大切な「無形資産」になりました。
そして2025年12月、その体験をもとに1冊の本を世に出すことができました。
『奪われない!お金を守る7つの習慣』
奪われない!お金を守る7つの習慣:金融犯罪対策のプロが教える[これからのマネーライフ]
千葉祥子 著 / きずな出版
この本が世に出た瞬間、あふれてきたのは、静かな、でも深い喜びでした。あの一本の電話がなければ生まれなかった1冊。
「世の中は怖いんだ!」という恐れの声から選んだ道が
こんなにも豊かな景色へと続いていたなんて。
お金を守るとは、不安の声からお金を囲い込むことではありません。
自分のエネルギーを守り、心が喜ぶことのために豊かに循環させること。
今、もしもあなたが
「自分の人生、こんなはずではなかった」
と少しでも思うところがあったら、
その「予定外」について、もう一度問い直して欲しいのです。
「その予定外に何かギフトがあるとしたら、それはどんなことですか?」
と。
あるとき、突然何か違う景色が見えてくるのだと思います。
私がそうだったように🌿
次回の「しょうこの履歴書」もお楽しみに😊
